領域の設定

SimpleSimの画面
  1. 領域の設定
  2. 多孔質
  3. 全体の移動
  4. 移動メッシュ(オーバーセット)
  5. 移動メッシュ(不連続メッシュ)





6-1.領域の設定

SimpleSimの画面

ここでは、多孔質や移動メッシュを設定することができます。

6-2.多孔質

SimpleSimの画面

多孔質は多孔質媒体の影響を考慮するための機能です。
流体が多孔質媒体を通過する際の抵抗や流れの変化をシミュレートします。

多孔質モデルは「Darcy-Forchheiman」「Power law」を選択できます。

Darcy-Forchheimanの場合は、\( S=-(\mu d+\frac{\LARGE{\rho |U| f}}{\LARGE{2}})U \) で表される流量抵抗が追加されます。
ここで、dはダルシー係数、\( f \)はフォルヒハイマー係数です。

Power lawの場合は、\( S=-\rho C_0 |U|^{(C_1 - 1)} U \) で表される流量抵抗が追加されます。
ここで、\( C_0 \)と\( C_1 \)はモデル係数です。

6-3.全体の移動

SimpleSimの画面

全体の移動は、解析領域全体を移動させる機能です。シングルリージョンで混相流のVOFモデルの場合に使用できます。

この機能を利用することで回転するドラム内の水の動きの解析ができます。

全体の移動は「静止」「直線移動」「回転移動」を選択できます。

6-4.移動メッシュ(オーバーセット)

SimpleSimの画面

移動メッシュを使用することで、解析領域の一部を動かすことができるようになります。この設定はメッシュでオーバーセットを選択した場合に利用できます。

移動メッシュのオプションとして、「6自由度剛体」「回転」が利用できます。

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6自由度剛体は、3つの並進自由度と3つの回転自由度を持つ剛体のことです。移動メッシュの機能を使用して、様々な剛体運動を解析することができます。

追加設定のオプションとして、「線形ばね」「線形ダンパー」が利用できます。

線形ばねは、変位に比例した力を発生する要素としてモデル化されます。
線形ダンパーは、速度に比例した力を発生する要素としてモデル化されます。

6-5.移動メッシュ(不連続メッシュ)

SimpleSimの画面

移動メッシュを使用することで、解析領域の一部を動かすことができるようになります。この設定はメッシュでオーバーセットを選択した場合に利用できます。

比熱のオプションとして、「一定値」が利用できます。


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2023年10月19日 更新